この春、大学などに入学した新入生らに不当な働き方を強要する、いわいるブラックバイトなどへの対策を学んでもらおうというセミナーが松山市で開かれた。松山東雲女子大学短期大学で開かれたセミナーには新入生200人が参加した。講師は県労働委員会・村田毅之会長が務め、アルバイトでのトラブルの事例や対応方法を紹介した。具体的には採用のときに提示された日数以上の勤務を雇用主から一方的に押し付けられたり、採用後6か月以上が経過して有給休暇の取得ができるにもかかわらず認められなかったケースを紹介し、いずれも法的に認められずアルバイトでも拒否できることを紹介した。このほか、退職を巡るトラブルで店長から「仕事を覚えるのが遅く迷惑なので辞めてほしい」などと言われたケースを紹介し労働者は、退職の勧めに応じる義務はないため、その場で即答せずじっくり考えて判断することが大切だと話していた。