新米の価格が古米の価格より安くなる現象が見られている。JAが農家に前払い金として払う今年の概算金は、北海道産ゆめぴりかが1万8000円、新潟産コシヒカリが1万8500円と去年より約4割安くなっている。令和の米騒動でコメの価格が急に高くなり、政府としても価格が下がっていくと予想していた。農水省が主導してコスト指標という価格の目安を2万535円に設定したが、目安としての指標のため実効力を持てなかった。JA全中の神農会長は、今後の持続的にコメ作りできる生産額でなければ全国的に衰退してしまうと懸念を示した。コメ生産者の山崎能央さんは、買い手がつかない新米が続出し行き場を失うコメが大量発生するだろうと話している。政府は去年備蓄米約59万トンを放出し、買い戻し時期については適切に判断するとしていた。当初は6月半ばに行う方向で話が進んでいたが、調整がつかず見送りになった。鈴木農水相は急ぐ方針を示している。宇都宮大学の松平助教は、タイミングを失ってしまったと指摘している。
