千葉県松戸市の住宅街に止まったのは2年前に導入された、時速20km以下で走る8人乗りの電気自動車。この車が地元高齢者の移動に欠かせない新たな移動手段となっている。地元老人会の会長はスーパーまで買い物客を運び、買い物が終わったら全ての家庭の玄関まで送り届けるという。こうした低速の電気自動車を活用した小さな移動サービスは、グリーンスローモビリティ通称”グリスロ”として各地で導入の動きが進んでいる。松戸のグリスロは運賃が無料で、週5日の運転からルートの選定、ドライバーまで全て、地域住民のボランティアによって運営されている。グリスロのもう1つの役割として、住民同士がつながる交流の場としてのツールとして重宝されている。