日本を代表するスポーツカー日産自動車のGT-Rが18年の歴史に幕を下ろした。2007年に登場し圧倒的な走行性能で世界中のファンを魅了してきたが、先月栃木県の工場で最後の1台が完成した。生産終了の背景にあるのは規制による開発コストの上昇。直近でも車外での騒音規制をクリアするため、航空機のジェットエンジンの構造をマフラーに応用することで迫力のある排気音と静粛性を両立した。ただ、規制対応には開発コストがかかるため、生産終了を決断した。今後についてイヴァン・エスピノーサ社長は、生産終了に合わせて寄せたビデオメッセージの中で、いつか復活させることが目標だと語っていた。日産は2024年度の決算で巨額な赤字に陥り経営再建を迫られている。会社ではコストの削減と共に商品力の強化が喫緊の課題となっており、新型モデルの開発に着手するのか引き続き注目される。