ことしの芥川賞・直木賞の受賞作品が決まった。芥川賞に選ばれた2作品の1つで、朝比奈秋さんの「サンショウウオの四十九日」は、同じ身体を共有する「結合双生児」として生まれた姉妹の物語で、医師でもある朝比奈さんが医学的な視点も加えながら描いている。松永K三蔵さんの「バリ山行」は、会社の付き合いを極力避けてきた主人公が、通常の登山道でない道を行く、難易度の高い登山「バリ山行」に会社の同僚と挑む物語。また直木賞には、罪とパンデミックをテーマに、コロナ禍で生きる人々の罪を描いた一穂ミチさんの「ツミデミック」が選ばれた。