コスタリカに敗れた責任を吉田は1人で背負い込んでいた。そこに救世主が現れた。宿舎に戻ると娘がだるまさんが転んだをしようと言ってきた。吉田はサッカー選手ではなく、父親としての自分に戻り精神が安定したという。自分に出来ることはなにか、ベテラン守護神、川島永嗣の部屋を訪れた。川島は前回大会、1つのミスでとてつもない批判を浴びた。それでも折れずに戦ったこの男に、みんなを鼓舞してほしかったという。翌日、川島は選手全員に「俺達はひとりじゃない、信じてくれる人のために戦い抜こう」と伝えた。選手たちの顔には力強さが戻っていた。スペイン戦、前半11分に先制点を取られた。後半、森保は三笘、堂安を投入。選手たちはスペインに獣のようなプレスを仕掛けていった。スペインのパス回しが乱れたとき、堂安はボールを奪いゴールを決めた。その3分後、チーム一丸で繋いだボールはライン上に1ミリ残っていて、そこから逆転。最終盤、森保の頭にはドーハの悲劇の記憶が蘇ってしまった。あと僅かで勝てる。あの時の自分は夢を掴みかけたときに足が止まってしまった。だが、選手たちは前のめりにボールを奪いにいっていた。選手たちは最後の1秒まで戦い抜いた。こうして日本はグループリーグを1位で突破しベスト16に進出。4日後、クロアチアに延長PK戦の末に敗れた。
