国が再生可能エネルギー拡大の柱に位置づける洋上風力発電。経済産業省によると資材価格の値上がりで去年の国内の洋上風力開発コストは40%程度上昇した。電気事業連合会・林欣吾会長は「ビジネスとして非常に厳しい状況にある。行政に対しては、投資環境をよくしていただきファイナンスのバックアップを行う制度を求めていきたい」と述べた。これを受け、経済産業省は国が指定した海域で行われる次回の公募から、建設コストの上昇分の一部を電力の買取り価格に上乗せできるよう制度を変更する方針を決めた。企業物価指数などの上昇率をもとに価格に反映させる。国は「今回の対応によって公募に応じる事業者を増やし、洋上風力の拡大を後押ししたい」としている。