自民党・石破総裁は党役員人事で幹事長に森山裕総務会長を、選対委員長に小泉進次郎元環境大臣を起用する方針を固めた。石破総裁としては経験豊富なベテランである森山氏を幹事長に起用することで挙党態勢の要としたい考え。小泉氏について石破総裁は周辺に「選挙の顔として働いてもらいたい」と話している。関係者によると、石破総裁は総裁選の決選投票で争った高市早苗経済安保大臣には、党三役の総務会長への起用を打診したが、高市氏は断った。高市氏は幹事長への起用を希望していたほか、みずからの陣営の議員の処遇を優先するよう求めている。政調会長には小野寺五典元防衛大臣を起用する方向で調整していることが分かった。閣僚人事では石破総裁は岸田内閣で官房長官を務めている林芳正氏を自身の内閣でも引き続き官房長官に起用する方向であることが分かった。公明党・斉藤鉄夫国土交通大臣も続投させる方針。石破総裁は今月30日の党役員人事、10月1日の組閣に向けて人事の調整を急ぐ考え。