今月から初めて函館産カツオを提供しているカツオの産地として有名な千葉県柏市にある寿司店。なぜ急にカツオがとれるようになったのか、函館で現地を取材。はこだて自由市場(函館市)には北海道を代表する海産物、カニやサケ、ウニなどが売られる中、函館産カツオの刺身が並んでいる。函館の人たちはカツオフィーバーに沸いていた。脂がたっぷりのったとれたてのカツオに東京から来た観光客が舌つづみ。函館のカツオは全国の都市部にも届けられている。生鮮カツオの水揚げ量は宮城県の気仙沼港を筆頭に千葉県の勝浦港、鹿児島港と続いている。北海道では海の幸に異変が起きている。函館ではこれまで定置網漁でスルメイカが大量に水揚げされ、長年地元の名産になっている。近年イカの不漁が続き生産量が激減。ことしは暖流の黒潮が北上、流れに乗ってカツオが北海道周辺で回遊しているとみられる。函館水産試験場専門研究員・藤岡崇が「函館周辺の海水温が高い状況になっていて、カツオが函館沖にも回遊している」とコメント。