曲げわっぱ作りは分業制で12年をかけて全ての工程ができるようになる。約1か月に3種類ずつ合計600個を製作している。剥ぎ取りは板の両端を薄くする作業で両端が重なる部分を他と同じ厚さにする。ブレンダンさんはニッポンのカンナに初挑戦した。カンナは室町時代に大陸から伝わり、日本で独自に進化した。
板は一晩水に浸けた後80度で4時間煮沸する。板によって挟む力を調整し、素早さと木バサミの力加減が重要という。この後固定したまま数日乾燥させ食品に適合した接着剤で接着する。底板と蓋を入れヤスリをかける。板が重なっている部分に山桜の皮を編み込む。カバとじの柄には様々な願いがあるという。