薬には報告義務があるがサプリメントには報告義務がなく、今回報告が遅れた可能性がある。サプリメントに明確な定義はないが、消費者庁などの議論ではカプセルや錠剤、粉末や顆粒形態の健康食品としており、天然食品から成分を抽出したものなどととされている。成分を濃縮したものをすべて指すといった指摘もある。健康食品は特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品とこれらどれにも当てはまらないいわゆる「健康食品」の4つに分けられる。今回の紅麹の問題では混入とは別のリスクを指摘する声もある。国の研究班の調査ではサプリメントなどの健康食品が原因とみられる重い肝炎の報告があることがわかっている。特定のサプリが原因でなく飲んだ人の体調や体質との兼ね合いもあると考えられているが、通常の食品ではほとんどみられない。調査をした医師は人工的に作ったものは自然のものとは番うとサプリメント特有のリスクを指摘している。