約200兆円もの資産を運用するアメリカの巨大投資会社フランクリン・テンプルトン。ジョンソンCEOがテレビ東京の単独取材に応じた。ジョンソンCEOは「数十年ぶりに日本でインフレが起きています。現金を保有していると損をすることが株式市場への投資を促しているのです。そこが変化だと思います。株式投資を税制面で優遇するNISAも本当に重要だと思います。製造業などの国内回帰やサプライチェーンにおける中国からの代替、こうした全てが日本経済の成長を促すでしょう」と話した。ただ、強気相場が続き、警戒感が出てるのも事実。フランクリン・テンプルトンの全身である運用会社の創業者ジョン・テンプルトン氏の残した格言では、「強気相場は悲観の中で生まれ懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」とある。景気の悪化ですべての投資家が悲観している時に、相場の上昇は始まり、先行きを警戒しているうちは、ゆっくり上昇。景気が回復し、楽観した投資家が増えたときに高値をつけてその後、全ての投資家が強気になったときには上昇相場は終わってしまうという流れを示した言葉。ジョンソンCEOは「懐疑の中で育つの最終段階とみています。懐疑と楽観の間くらいです」と話し、まだ上昇余地はあるとみている。一方、ダウ平均株価は3万8000ドル台と過去最高値圏にあるが、ジョンソンCEOは「正直に言えば楽観にありますが、ただそれは一部の大企業の銘柄だけです。それ以外のS&P500銘柄のPERは日本と同様に15倍未満だからです」と答えた。