R&I格付投資情報センター・岡忠志さんの解説。グロース株(成長株)運用は企業の「将来の成長」を重視、バリュー株(割安株)運用は企業の「現在の価値」に着目。過去25年間のインデックスデータでバリュー株とグロース株、国内株全体のリターンを比較すると長期でバリュー株のパフォーマンスは高い。バリュー株好調な要因は東京証券取引所の市場改革の影響が大きいと考えられる。今後収益性や成長期待を高め株価が大幅上昇する銘柄が今後も多く出てくる可能性は高いと思う。バリュー株投信の活用メリットはバリュートラップ=“割安のわな”を回避できること、銘柄分散で安定的なリターンが期待できる。One割安日本株ファンド(年1回決算型)を紹介。注意点はバリュー株投信はグロース株優位の相場環境になるとパフォーマンスが相対的に苦戦することが想定される。長期の資産形成を行うのであればバリュー株投資だけに偏ることなく運用スタイルの分散という観点も忘れずに投資を続けることが重要。次回は松井証券・海老澤界氏が「8月の株安ショックでオルカンに何が起きたか」を解説する。