上方落語界をけん引してきた桂ざこばさんが亡くなった。76歳だった。15歳のとき3代目、桂米朝さんに入門。落語だけでなく、テレビのリポーターなどでも活躍。毒舌も受け、一時9本のレギュラーを持っていたほかドラマにも出演。口は悪いが、情にはもろい。米朝さん亡きあと、一門の筆頭として上方落語の振興に力を尽くし、2017年には芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。後進の育成にも力を注いでいたが、去年秋ごろからぜんそくによる体調不良に悩まされるようになり、寄席で代役を立てたり、トリを後輩に譲ったりすることも多くなっていたという。そして今週火曜、自宅で就寝後、ぜんそくの発作を起こし意識を失い、妻が119番通報したもののそのまま、息を引き取ったという。葬儀は家族だけで行われ、後日お別れの会が行われる予定。