一方で、足元では物価高が続いている。先月5月の消費者物価指数は、生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月より2.5%上昇。上昇率は3か月ぶりに拡大。都内の老舗和菓子店では、かき氷をおよそ10%値上げした。値上げの理由は原材料費の上昇。氷やソースの原料となるトルコ産のあんずなども値上がりしている。ただ、そのすべてを販売価格に上乗せすることはできていない。夏ににぎわうプールでも値上げの動き。海がない群馬県にあり、昨年度およそ10万人が訪れたプール「カリビアンビーチ」は利用料金を30%ほど値上げした。背景には、老朽化した設備の修繕費用がかさんだことや人件費の上昇などがあり、消費税率の引き上げを除くと開業以来、初めての値上げ。電気代を節約しようとエアコンの清掃依頼をする家庭も。電気代は再エネ賦課金が引き上げられたことなどが要因で、去年の同じ月から14.7%上昇した。