数多くの作曲家とヒット作を出してきた作詞家・松本隆にとっても筒美京平のメロディーは特別なものだったという。松本隆は最初のデモテープを聴くとジャズのように難しく聴こえるが、詞をつけて歌うとものすごく覚えやすいメロディーになると話した。筒美京平と松本隆で手がけたのは約400曲。最初のヒット曲は「木綿のハンカチーフ」。松本隆は4番まである長い歌詞を書き上げた。洋楽っぽい歌謡曲はこの曲から始まったという。2人が初のチャート1位を狙って作ったのが「セクシャルバイオレットNo.1」。もともとは今と異なる歌詞をメロディーがつけられていたという。印象的なサビの繰り返しが話題となり、見事チャート1位を獲得した。1980年、2人は近藤真彦のデビュー曲を手がけた。「スニーカーぶる~す」はデビュー曲にしてミリオンヒットという偉業を成し遂げた。その後もヒットを連発し、今も色褪せることなく時代を超えて愛され続けている。