岸田首相は連合の定期大会に出席する中、秋の臨時国会は今月20日に招集となる。与野党には臨時国会中に解散を行うのではないかと警戒する見方がある。補正予算案を臨時国会に提出する意向を見せたことで一旦は解散風は弱まったが、立憲民主党の岡田幹事長はおととい補正予算が成立したあとに解散する可能性が高いと言及するなどしている。少子化対策や防衛力強化の財源は国民の負担に繋がりかねないことが背景にあり、2024年9月には自民党総裁任期も切れる形となる。その一方で、衆議院選挙に勝利すれば無風での再選となることが予想される。岸田首相は電機連合出身で国民民主党に在籍した経験を持つ矢田稚子氏を総理大臣補佐官に据えるなど、労組の協力を得ようとするなど総選挙への布石との見方もある。「税収増などを国民に適切に還元する」との言及もみられ、法人税や所得税の減税も検討の対象になるとしていて、自民・森山総務会長は減税措置は解散の大義になりうると言及する様子も見られる。その一方で支持率はNHK調べで36%・不支持率は43%となるなど、早期解散には慎重な意見もある。茂木幹事長ら党内の有力者を重用する中で、無理に衆議院を解散する必要はないとの声もある。22日に行われる衆参補欠選挙も影響を与えるものと見られる。