石破総理大臣は参議院選挙での大敗を受けて自民党所属議員からの意見を聞くために開いた両院議員懇談会で、選挙結果について陳謝した上でアメリカの関税措置などに対応する必要性を強調し続投に理解を求めた。一方、森山幹事長は敗因を分析する「総括委員会」を設置し来月中をめどに報告書をまとめると説明した。その上で、「報告書がまとまった段階で自らの責任を明らかにしたい」と述べ、辞任の可能性を示唆した。両院議員懇談会では出席した議員から石破総理に責任をとるよう求める意見が相次いだという。自民党・小林鷹之議員は「組織のトップとしての責任の取り方についてしっかり考えてほしいと伝えた」と述べた。懇談会の終了後、森山幹事長は重要事項の決定が可能な「両院議員総会」を開催する方向で検討する考えを示した。
