来月開く金融政策決定会合で、追加利上げを決めるかどうかに関心が集まっている日銀の動きについて。植田総裁は「次回12月の金融政策決定会合まで1か月ほどあり、それまでに多くのデータが出てくるため、次の会合での結論を予期するのは不可能だ」と述べ、今後発表される経済指標の内容を見極めたうえで、政策を判断していく考えを示した。日銀はこれまでも今後の利上げの時期について、あらかじめスケジュールを定めることなく検討していくとしてきた。来年1月にはトランプ氏が米国の次期大統領に就任し、その経済政策が注目されているが、日銀としてはそれを待って動くなど特定のスタンスを取ることはなく、あくまで一回一回の会合時点でのデータを基に、政策判断を行っていくとみられる。