経済マーケット情報について経済部・佐藤貴大に聞く。財務省の取材テーマ「概算要求」について伝える。「概算要求」とは国の予算編成に向け各官庁が要求するもので、要求は今月末に締め切られる。財務省は国際の利払い費が来年どれぐらいになるかを見積もる際に想定する金利を引き上げることにした。今年度の予算では1.9%としていたが、概算要求では2.1%とする方針。想定金利は市場の金利をもとに、今後は多少上振れしても大丈夫な程度の水準に設定している。足元のマーケットでは日銀がマイナス金利政策を解除し、追加の売り上げも実施した事から長期金利が上昇傾向に。利払い費を含めた国際費の要求額は28兆9000億円程度になっている。今年度の予算費の内訳を紹介。社会保障費が3分の1と大きいが、国際費は4分の1となっている。金利が上昇し国際費が増えると必要な政策に予算を振り分けられなくなるのではと懸念されている。鈴木財務相は「今後も金利が上昇し利払い費が増加すれば、財政状況が悪化し政策敵経費が圧迫されるおそれもある」と述べた。井村丈思は「金融政策とは日銀が独立した判断で行うもの」などと話している。