コメの今後の目安価格が明らかになっている。JA全農にいがたでは6キロあまりが2万3300円で35%アップなどとなっている 。JA全農あきたでもあきたこまちが2万400円で42%アップとなっている。去年産のコメの集荷率は生産量全体の26%にとどまっており、これまで概ね4割ほどだったものがかなり落ち込んだ。JAは金額を増やすことで生産者に出荷を促して取引先への安定的な供給を図ろうという狙いがある。流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員は、今の概算金の目安からすると大体5キロあたり平均3500円前後になってくるのではとしている。今年は産地によっては稲の生育を懸念する声が出ている。気温が高すぎると高温障害により精米したときに米粒が白く濁り砕けやすくなる。おととしの猛暑では新潟で一等米の比率が大きく落ち込んで出荷されるコメの量が減った。これが現在のコメの高騰につながったとの指摘もある。今年の主食用のコメの生産量は去年より56万トン増の見通しだが、猛暑などで出回る量が少なくなるおそれもある。