東北電力は、宮城県・女川原子力発電所2号機の安全対策工事がきのう完了したと発表した。東北電力は女川原発2号機の再稼働に向けて、2013年から地震や津波などの際の事故に備えた安全対策工事を進めてきた。これまでに、想定される最大クラスの津波に備えて、防潮堤の高さを海抜29メートルにかさ上げ、事故が起きても原子炉を7日間冷やし続けられる量にあたる約1万トンの水をためられる貯水槽を設置、ケーブルを入れる管を燃えにくい素材で覆う工事などを行った。女川原発2号機は、事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型と呼ばれるタイプで、今後はことし7月ごろに原子炉に核燃料を入れたうえで、沸騰水型では目標時期が発表されている中で最も早い、ことし9月ごろの再稼働を目指すことにしている。東北電力の樋口康二郎社長は「引き続き安全確保を最優先に、一つ一つのプロセスにしっかりと対応し、13年ぶりとなる再稼働に向けて確実かつ丁寧に進めていく」などとするコメントを発表した。