横浜南部市場を訪れた川村エミコ。横濱屋本舗食堂を訪ねる。迎えてくれた丸山さんは日本初のケチャップとされる「清水屋ケチャップ」を復活させたという。もともとメーカーでトマトソースの開発などに関わっていたという丸山さん、トマトの魅力に魅せられ、長野県でトマト農園を開き、その後清水屋ケチャップに出会ったという。清水屋ケチャップはもともと明治時代に作られたものだが、その時代にはレシピという考え方が希薄で、作り方は「大雑把」だという。開発者の子孫に話を聞き、そのコツが「ズク」にあると教えられる。ズクとはナツメグのことで清水屋ケチャップはナツメグを中心に味を作っていたという。2年の歳月を経て完成した清水屋ケチャプを横浜食品サービスとともに製造、大ヒット商品になったのだとか。清水屋ケチャプは和食にも利用できるそうで、丸山さんはさばの味噌煮に加えたものを試食させてくれた。そんな丸山さんは「食品開発なしに成長はない」と考えているといい、新しいものに目を向け、日本の食文化を変えていきたいのだと話してくれた。
住所: 神奈川県横浜市金沢区鳥浜町