- 出演者
- 川村エミコ(たんぽぽ)
オープニングの挨拶とオープニング映像。
神奈川県小田原市の「香味園」を訪れる。こちらでは8種のみかんを栽培しているが、神奈川県はみかんの生産量が全国11位だという。江戸時代から小田原市ではみかんの栽培が行われており、古くからファンが多い。また香実園では湘南ゴールドという神奈川県オリジナルの柑橘類を栽培している。
フルーツゼリーなどを製造販売する「ナチュレ」という会社の代表である大曽根一成さん。湘南ゴールドを使った「神奈川県産 湘南ゴールドグミ」も製造している。もともとゼリーをメインに製造していたナチュレだが、涼しい時期に売れないという壁にぶつかった。そこからグミの開発に乗り出したという。まず試作段階からわからなかったという大曽根さん。大手メーカーにあるような機械の購入には手が届かず、カットは手作業で行っているという。また、水分を飛ばすなどの工程もあり、保管や大量生産が困難だというグミ、その中でも食感・弾力という問題にぶつかった。大曽根さんは実家である食品 工場で漬物のノウハウを利用し、グミのゼラチンを配合したという。大曽根さんは今後神奈川県産のフルーツを世界に広げていきたいのだと語ってくれた。
横浜南部市場を訪れた川村エミコ。横濱屋本舗食堂を訪ねる。迎えてくれた丸山さんは日本初のケチャップとされる「清水屋ケチャップ」を復活させたという。もともとメーカーでトマトソースの開発などに関わっていたという丸山さん、トマトの魅力に魅せられ、長野県でトマト農園を開き、その後清水屋ケチャップに出会ったという。清水屋ケチャップはもともと明治時代に作られたものだが、その時代にはレシピという考え方が希薄で、作り方は「大雑把」だという。開発者の子孫に話を聞き、そのコツが「ズク」にあると教えられる。ズクとはナツメグのことで清水屋ケチャップはナツメグを中心に味を作っていたという。2年の歳月を経て完成した清水屋ケチャプを横浜食品サービスとともに製造、大ヒット商品になったのだとか。清水屋ケチャプは和食にも利用できるそうで、丸山さんはさばの味噌煮に加えたものを試食させてくれた。そんな丸山さんは「食品開発なしに成長はない」と考えているといい、新しいものに目を向け、日本の食文化を変えていきたいのだと話してくれた。