コーヒーチェーン大手のスターバックスコーヒー。カウンターでは華やかなカフェドリンクが次から次へと作られていく。コーヒーチェーン店ならではの悩みがコーヒーの抽出後に出るカス。水分を多く含むことから店の負担にもなっている。関東近郊のスタバ200店舗分のコーヒーカスが集まる場所に向かうと、そこにはコーヒーカスの山。1店舗につき約11キロ、全国店舗で合計22トンも排出される。スターバックスコーヒージャパン・武藤昌宏マネージャーは「できる限りリサイクルして、地球に還元していく」とコメント。実は全国で農家や牧場と提携しコーヒーカスを譲渡している。こうした取り組みをする店を先月、1000店舗に拡大。畑では直接撒いていく。カスに含まれるカフェインやポリフェノールには植物の発芽を抑える効果があるとされ、除草剤に使えると注目されている。えか自然農業・藤後省ニさんは「有機農家にとって、可能性もあるし価値もある」とコメント。日本のコーヒー消費量は年間40万トン。国別で第4位と世界有数のコーヒー消費国。横浜にあるコーヒー焙煎工場。ローラーでコーヒーカスをすり込み圧縮して燃料にする機械を開発。木質燃料より発熱量が2~3割高いのが特徴。グリーン焙煎システムと呼ばれ、ガスを使った焙煎に比べてCO2排出量を実質50%以上削減できるという。今年12月に本格稼働させる予定。