きょうから横浜で40カ国以上の首脳が集まるアフリカ開発会議が始まる。中国を念頭に日本としてアフリカ各国と関係強化を図る考え。石破総理は「アフリカの活力、ダイナミズムを取り入れたい。TICAD9に合わせて『インド洋・アフリカ経済圏イニシアチブ』を提唱したい」と述べた。背景にはトランプ政権が開発援助を打ち切るなどアメリカの関与が薄くなっていることがある。外務省幹部は「アフリカから『日本になんとかしてほしい』という声もある」と話していて、間を取り持つことが期待されている。一方、中国はインフラ整備など多額の支援でアフリカ各国と関係を強化しているが、返済できない額を貸し付け“借金漬け”にすることで影響力を強めていると指摘されている。石破総理は午後からの開幕でワクチン開発への支援増額や地雷対策での連携を打ち出す方針。アフリカのニーズをくみ取った協力で日本の寄り添う立場をアピールしたい考え。
