土曜日に開幕するプロ野球の頂上決戦。DeNAが3位からの下剋上で日本シリーズ進出を決めた。立ちはだかるのがパ・リーグ王者ソフトバンク。小久保新監督のもと開幕直後の4月に首位に立つと、他の追随を許さず2位と13.5ゲーム差。今季特に目を見張ったのが攻撃力。チーム打率・得点・HRの全てで12球団トップの数字を叩き出している。若鷹軍団を替えたキープレイヤーについて王貞治会長は「山川くんの加入が一番大きい」などと話した。今季FAでから西武加入し、HR&打点で2冠に輝きリーグ制覇に貢献した山川穂高。昨季は自らのスキャンダルにより1軍出場わずか17試合。再起をかけてFA移籍を決断するも批判の声もあがっていた。逆境から始まった今季、開幕から不動の4番を任されるが6月には打撃不振にあえぐ時期も。自信を失いかけた山川を支えたのが、かつて自らもソフトバンクの4番をつとめた小久保監督の言葉。「4番からお前を逃さん」と言われてそこでビシッと気持ちの中にきたという。8月には月間11本のHRで4年ぶりのリーグ制覇の原動力に。さらにCSファイナルでは、獅子奮迅の活躍をみせMVPを獲得。今週末の頂上決戦で、ソフトバンクが4年ぶりの日本一を手にできるかはこの4番にかかっていると言っても過言ではない。山川は「自分が描くベストな準備は今でも頭に浮かんでいる、タイミングを合わせて振っていくだけ」などとコメント。