地元の期待、日本中の相撲ファンの期待を背負い迎えた5月、夏場所。大関・大の里は初日から連戦連勝。小結・若隆景との対戦では一瞬ヒヤッとするような場面もみられたが冷静に対処し、寄り倒しで白星。無敗で迎えた13日目、琴櫻との大関対決。地元津幡町役場には大勢のファンが集まり、行きつけの寿司店では大将が握る手を止めテレビに釘付け。大の里が勝利。13連勝で2場所連続優勝を決めた。横綱審議委員会が定める内規を満たし、場所後の横綱昇進をほぼ確実とした。大の里が大好きな金沢カレーの店ではレトルトカレーを4527個無料配布。大の里は「Lカツカレージャンボサイズ」を1度に2皿食べる。千秋楽、横綱・豊昇龍に敗れ全勝優勝は逃したが14勝1敗の成績を残した大の里。国技館の前で行われた優勝パレードではファンからの声援に笑顔で手を振り応えた。二所ノ関部屋のパーティー、終始笑顔で弟子を見守る師匠の二所ノ関親方。千秋楽の一番で全勝優勝を逃したことについて、二所ノ関親方は「この負けがあったからいまの自分があると何年か先に言えるような、そんな力士になってほしい」などと話した。会見で大の里は「最後負けてしまったので次に向けて頑張りたい」などと話した。