- 出演者
- 宮根誠司 舘野晴彦 蓬莱大介 三輪記子 西尾桃
小泉農水相がぶち上げたコメの価格破壊。先ほど随意契約での備蓄米売り渡し方法を発表した。農水省は店頭で5キロ税抜き200円ほどになるとしているが、本当にそこまで下がるのか。史上最速、初土俵から13場所での昇進。8年ぶりの日本出身の横綱誕生へ。大の里の強さの秘密、これまでの軌跡を独自取材した。
オープニング映像。
備蓄米の随意契約売り渡しについて農林水産省は詳細を発表。小泉農水相が就任して以降、コメの価格の高止まりに対し様々な対策を打ち出している。農林水産省は「コメ対策集中対応チーム」を発足させ、小泉大臣は「最優先課題は間違いなくコメの価格を安定化させること」と述べた。チームは40人からなり地方を含めると500人。トップは事務次官が務める。売り渡し数量は30万トンで買い戻しは求めない方針。売り渡し価格は60キロ当たり税込み1万1556円で、店頭価格では5キロあたり税込み2160円程度を想定しているという。随意契約は政府が予定価格を定めたうえで事業者を選ぶため幅広く安い価格で流通すると見られている。小泉大臣は今回、大手小売業者に集中して備蓄米を売り渡すとした。農水省HPに掲載されるメールアドレスできょうから受け付けを開始し、毎日先着順で契約、販売が行われるという。小泉大臣は就任直後からスーパーや精米店を視察。流通量を増やすためネット通販大手の楽天グループ・三木谷浩史会長に協力を要請。北海道ではのコメ生産者らと面会もした。自民党・森山幹事長はコメを作り続けようと思える価格を目指すべきだと強調した。江藤農水相(当時)は「コメは買ったことがない」という発言で事実上の更迭となっている。埼玉県にあるJA直売所では小泉大臣の発言でコメの売れ行きが2割悪化したという。JA埼玉中央川島農産物直売所の所長は「ちょっとすれば安くなるから(コメを買うのを)待とうという方もいるのかな」と話す。
コメ流通評論家・コメ専門店の経営者である常本泰志の店では既存の客に平均5キロ3500円までで販売。「リスクを背負って仕入れをしている」とコメント。小泉大臣は年間1万トンのお米の取り扱いがある小売業を対象に国が提示した低下で毎日販売をするとしており、60キロ当たり平均で税抜き1万700円。一般的なマージンを踏まえ試算をすれば小売価格では5キロ当たり2000円程度となる水準だという。弁護士・三輪記子は「コメは私たちの生活に必要不可欠なものだと感じる」、幻冬舎・舘野晴彦は「世間の注目が集まっているときに小泉自身が10年来やってきた農政改革の千載一遇のチャンス」などとスタジオでコメント。随意契約になると政府が設定した価格5キロあたり963円で小売業者に直接販売。マージンをかけて5キロ約2160円で消費者のもとへ販売されるという。これに常本は備蓄米の残量から考えると平均価格3000円台は難しいと指摘。また継続的な価格の安定にはつながらないことが予想されるとしている。読売テレビ特別解説委員・高岡達之は「何種類かのお米が並ぶことが現実的」とスタジオでコメント。農業経済学者・宮城大学・大泉一貫名誉教授によると、ことしの卸売業者の利益は大きく上昇しているケースもあり卸売業者がマージンを大きくとっている可能性があるという。
JAの正組合員数は389万人、平均年齢は68.9歳。JA全農がコメ生産量の約4割を占めている。他にも経営分析、指導、JA事業を通じたサポート、卸売先や大手スーパーなどとの交渉、肥料や農機具など大手メーカーとの交渉、自然災害などの対応などを行っている。コメ流通評論家・米の専門店の経営者・常本泰志は「継続的な価格の安定には減反政策の凍結が必要。さらに農家の若返りを実現させるための就農支援政策を推し進めない限り価格の安定は難しい」と指摘。減反政策は2018年に廃止されているが、常本氏によると現在もコメから転作した農家に補助金を出すなどして事実上、減反政策は続いている状況だという。小泉大臣は農業改革にも言及しており、具体策として“減反政策”の改革、新技術の投入、「集約」「大区画」化、海外マーケットなど新しい需要の開拓など。読売テレビ特別解説委員・高岡達之は「消費者の不公平感ほど選挙の前に怖いものはない」、三輪記子弁護士は「コメの供給はインフラの整備と似通っている」とスタジオでコメント。
圧倒的な強さで相手を寄り切り13日目で優勝を決めた大関・大の里。原点を探るべく地元、石川県を取材した。先場所に続く2場所連続優勝で横綱昇進をほぼ確実とした大の里だが、師匠の二所ノ関親方は「何やってんだコノヤロー」と話す。
横綱昇進を決定づける2場所連続優勝から一夜明け、会見に臨んだ大関・大の里。「横綱昇進への重圧は感じなかった」、実感は「全くない」などと話した。15日間の自身の取組については「手の使い方が完璧だった」などと話した。石川県出身としては史上3人目の横綱となる大の里。3月の大阪場所のあと慰問のため石川・能登地方を訪れていたことを優勝後に明かしていた。
地元愛あふれる大の里の強さの秘密を探るべく、生まれ故郷、石川県津幡町を緊急取材。人口約3万7000人の小さな町は大の里フィーバーに沸いていた。大の里が子どものころから通う寿司店・鮨正。ホワイトボードに書かれていたのは大の里の星取表。店を営む小山圭介さんが初土俵から毎場所手書き。土俵の上では相手を圧倒する大の里もワサビは苦手。ベルギーワッフル専門店・もみの木カフェは大の里と家族ぐるみの付き合い。大の里はこの店のワッフルが大好物。中学、高校と新潟県の学校に相撲留学していた時期にはお母さんが送っていた。「大の里 だいき君ワッフル」を紹介。大の里の横綱昇進を記念した新メニューは横綱昇進後に販売される。
地元のスターとなっている大の里。大の里の相撲の基礎を築いた津幡町少年相撲教室。大の里は小学1年生のころから6年間通った。当時の大の里はどんな子どもだったのか、当時の監督・森山昇は「どちらかというと泣き虫だった。研究熱心」などと話した。相撲教室で発見、ひと際存在感を放つ小学生。小学5年生の本間恒亮。学年別の少年相撲大会「白鷗杯」で4年連続優勝、第2の大の里とも言える逸材。
4度目の優勝を果たし横綱昇進に大きく近づいた大の里。相撲の土台を築いた石川県津幡町少年相撲教室。全日本チャンピオンの小学生、本間恒亮。“第2の大の里”の将来の夢は「ヤクルトの配達員」。母が乳酸菌飲料の配達員だったことなどが理由。
地元のファンに支えられるとともに大の里も地元を大切にしている。去年元日の震災で大きな被害を受けた石川県。初場所を終えると大の里は祖父も身を寄せていた内灘町の避難所を訪問し、被災者を勇気づけた。去年5月の夏場所で初優勝を果たすと地元津幡町でも優勝パレードを実施。師匠の二所ノ関親方とともに満面の笑みで声援に応えた。ことし3月、大阪場所の前には地元ファンとの交流会に出席。同じ津幡町出身でレスリング金メダリストの川井姉妹も登場。
地元の期待、日本中の相撲ファンの期待を背負い迎えた5月、夏場所。大関・大の里は初日から連戦連勝。小結・若隆景との対戦では一瞬ヒヤッとするような場面もみられたが冷静に対処し、寄り倒しで白星。無敗で迎えた13日目、琴櫻との大関対決。地元津幡町役場には大勢のファンが集まり、行きつけの寿司店では大将が握る手を止めテレビに釘付け。大の里が勝利。13連勝で2場所連続優勝を決めた。横綱審議委員会が定める内規を満たし、場所後の横綱昇進をほぼ確実とした。大の里が大好きな金沢カレーの店ではレトルトカレーを4527個無料配布。大の里は「Lカツカレージャンボサイズ」を1度に2皿食べる。千秋楽、横綱・豊昇龍に敗れ全勝優勝は逃したが14勝1敗の成績を残した大の里。国技館の前で行われた優勝パレードではファンからの声援に笑顔で手を振り応えた。二所ノ関部屋のパーティー、終始笑顔で弟子を見守る師匠の二所ノ関親方。千秋楽の一番で全勝優勝を逃したことについて、二所ノ関親方は「この負けがあったからいまの自分があると何年か先に言えるような、そんな力士になってほしい」などと話した。会見で大の里は「最後負けてしまったので次に向けて頑張りたい」などと話した。
大至解説「横綱へ太鼓判」。11日目のvs若隆景は「不利な体勢ながら腰が据わっていた」、13日目のvs琴櫻は「相手を圧倒するパワー」。優勝インタビューで大の里は「最初の5日間が大事だと思っていた。いい流れが作れた」などと話した。元幕内力士・大至が「ぶっちぎりの素晴らしい相撲の連続だった。インタビューの受け答えが誠実なところが出ていた。品格、力量抜群の素晴らしい横綱の誕生になる」などとコメントした。千秋楽は豊昇龍と対戦。豊昇龍は先輩横綱として維持を見せ、勝利した。高岡達之は応援する方々に理屈がないなどと話した。大至は付き人の役目はとても大事。対戦する相手の情報も仕入れてくるなどと話した。
中居正広氏と元フジテレビ女性アナウンサーのトラブルを巡るフジテレビ問題。今年3月末、第三者委員会が「性暴力」と認定したが、今月12日、中居正広氏の代理人弁護士が「暴力的または強制的な性的行為は確認されなかった」とした。さらに中居氏側が「中立性、公平性に欠ける」と反論すると、第三者委員会は「各種証拠を十分に吟味をして自由心証により事実認定を行った」と「事実認定は適切だった」と回答。翌日、中居氏側は「到底承服いたしかねます」と再反論。6時間に及んだ中居氏のヒアリング音声データの開示を要求した。第三者委員会は資料の開示は「差し控える」と拒否。中居氏側が問題氏したのは、第三者委員会がWHOの定義に基づいて「性暴力」と認定したこと。問題をより複雑にしているのが守秘義務。
2023年6月2日、中居氏の食事会で元フジの女性アナウンサーとトラブルがあった。ことし1月23日、フジテレビが第三者委員会を設置。3月31日に約400ページにわたる報告書が公表された。その後、5月12日、中居氏側の”新”弁護団が反論を行った。関連資料の開示を請求した。22日、第三者委員会が反論に回答し、「請求された資料の開示を差し控える」と回答した。最終的に23日、新弁護団が再反論している。「釈明要求に答えておらず到底承服できない」と、約6時間にわたるヒアリングの音声データなどの開示を要求しており、あさってが期限になっている。元検事・亀井正貴弁護士は「音声データからヒアリング中の中居氏の話しぶり、言葉尻やニュアンスなどを確認したい。録音は重要な証拠となるため、中居氏側で録音を取っていないのであれば大きなミス。第三者委員会とやり取りをする中で、第三者委員会、女性側の落ち度(具体的に性暴力を認定できないこと)を世間やフジテレビにアピールし、中居氏のイメージを回復する狙いでは」としている。中居氏側の弁護士が提起する論点は、予防政策、疫学研究等を目的とした公衆衛生上の概念であるWHOの定義を使用したことについて、守秘義務に対する第三者委員会の調査範囲及び調査対応について、第三者委員会による中居氏へのヒアリングについて、「業務の延長線上」という拡大解釈について、第三者委員会の権限と限界について。今週にもさらに釈明を求める方針。今月12日の中居氏側の反論では、第三者委員会の調査に対し中居氏側は当初、守秘義務解除を提案した。第三者委員会から「密室で何が行われたかが直接の調査対象ではない」との回答があった。1月31日に中居氏と面談した際に、中居氏側が守秘義務解除に前向きな姿勢だったことは事実。「密室での出来事が直接の調査対象ではなく、その前後が大事」と説明を受けた。2月に中居氏側から守秘義務解除について報告があった。第三者委員会を介さず直接交渉して、女性側は「守秘義務を全面的に解除してほしい」とし、中居氏側はお断りした。理由は、これまで女性側の守秘義務の順守に強い懸念、守秘義務を全面解除すると新たな情報の流布が生じる可能性があるため。「第三者委員会で話した内容を外部に話さないと双方で約束するのはどうか?」と提案。第三者委員会は女性側に新たな守秘義務を課すもので「応じられない」とした。
警察によるときょう午後1時半すぎ、神奈川県厚木市で「男性が刃物で腹部と背中を刺された」と119番通報があった。厚木市下川入の会社の敷地内で70代の男性が男に複数回刺されたということで、男はその後、徒歩で逃走した。刺された男性は病院に搬送されたが、搬送時、意識はあったという。捜査関係者によると、現場近くで40代くらいの男が公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されていて、警察は男性が刺された事件との関連を調べている。
日本製鉄によるUSスチールの買収計画を巡り、アメリカのトランプ大統領は25日、「今回の件は投資で、USスチールはアメリカが管理する」と強調した。また「日本製鉄は部分的に所有する」と述べた。日本製鉄はUSスチールの完全子会社化を目指しているが、トランプ大統領は「今回の計画はパートナーシップだ」としていて、株式の保有比率がどうなるのかなど詳細は明らかになっていない。日本製鉄はトランプ大統領の今回の発言について「コメントしない」としている。
ハーバード大学に対する圧力を強めているトランプ大統領は25日、大学側に留学生のリストを提供するよう求めたことを明らかにした。トランプ大統領はハーバード大学の問題の一つは「学生の31%が外国人である事だ」と述べた。「アメリカ政府が多額の助成金を出しているにも関わらず、留学生が多過ぎる」とした上で、「その分、アメリカ人が入学できなくなる」と不満を示した。また「多くの留学生は問題視しない」とした一方で、ハーバード大学に留学生のリスト提示を求め、「大丈夫な人物か」を調べる考えを示した。
戸籍に氏名の「フリガナ」が記載されるようになる法律「改正戸籍法」がきょう施行された。今後、戸籍のある全世帯に向け送られる通知書で、フリガナの確認が必要になる。行政のデジタル化に対応するための措置。通知書を送る時期は市区町村によって異なるが、マイナポータルではきょうから通知書の確認と変更の届け出が可能だという。通知書のフリガナが正しければ手続きは不要だが、フリガナが間違っていた場合は、1年以内に正しいフリガナを届け出る必要がある。変更の届け出に手数料は不要で、法務省は間違いがあれば届け出るよう呼びかけている。
子どもが事故に遭うことが多くなる時期を前に、きょう羽田空港近くでは、警視庁・東京空港署が、空港内にある保育園の園児らに向けて安全な横断歩道の渡り方を教えた。6月~夏休みの時期にかけ、子どもが交通事故に遭うことが多い傾向にあるということで、東京空港署の荒川明弘署長は「子どもたちに正しい横断を実践してもらい、交通事故に遭わないようにしてほしい」などと呼びかけた。また、警視庁の音楽隊も参加し、園児たちは曲に合わせて一緒に踊ったり、白バイやパトカーの乗車体験をしたりして、笑顔を見せていた。