神奈川・横須賀市のあるマンションの一室が競売に。不動産業を営む青田さんが先月、この物件を落札。リフォームして再び売り出そうとしている。手に持つのは裁判所が公開したマンションの資料。間取りや写真が添付されているが。競売物件は事前に内覧ができず部屋の状況は書類のみでの判断になる。この日、青田さんは落札後初めて部屋の中へ。部屋は築16年の3LDK。青田さんは部屋に欠陥がないかチェックしていく。しかし、リビングではフローリングの中央部分が腐食し剥がれていた。最悪の場合、大幅にリフォーム費用が嵩む可能性も。競売物件とは住宅ローンの返済が滞った場合、銀行などが裁判所に申し立てる。その後、裁判所により物件が強制的に売り出される。中には前の持ち主が夜逃げなどで行方不明になりまるでゴミ屋敷だったというケースも。落札した人に放置された家財や荷物の所有権はないため勝手に処分ができない。青田さんは、このような競売物件の入札に6回参加した。今回の物件、裁判所が定めた入札基準となる価格は1358万円。近隣の同規模の中古マンションは2500万~3500万円で販売されている。ファミリー層向けで駅にも近い物件で13業者らが競売に参加。