およそ2時間前に終わったパリパラリンピックの車いすラグビー決勝の速報。悲願の金メダル獲得へ、初の決勝進出を果たした世界ランキング3位の日本は、2位の米国と対戦した。4対4で戦う車いすラグビーは、パラリンピック競技で唯一タックルが認められている。さらに、男女が交ざって競技を行うのも特徴。ZIP!では以前、日本代表唯一の女性プレーヤー・倉橋香衣(33歳)を取材。倉橋香衣は、自身の武器や役割について「味方の走る道を作ったりスペースを作って、そこにパスが出るように壁になったり、たまにひっかけて一人削ったり」と話していた。男子選手の中で戦う倉橋香衣の武器は“ブロック”で、素早く回り込んでトライを阻止するだけでなく、相手選手の動きをブロックして味方のトライをアシストする重要なプレーになっている。相手のタックルの威力はすごくて、倉橋香衣の車いすの車輪はボコボコ。実際に倉橋香衣のブロックを体験すると、すごい勢い。迫力あるプレーと男子選手の中で戦う倉橋香衣に注目。前半、日本は米国にリードされるが、日本のキャプテン・池透暢(44歳)が嫌な流れを止めるプレーを見せる。相手のパスが乱れたところを池透暢がスティール。その後、パスを駆使してつなぎ、池透暢がトライを決める。今度は、チーム最年少の橋本勝也(22歳)がスティールし、そのまま持ち込んでトライを決める。その後も得点を重ねた日本は、1点リードの24対23で試合を折り返す。後半、同点に追いつかれた日本は、唯一の女性プレーヤー・倉橋香衣が相手選手2人をブロック。その隙に橋本勝也がトライを決める。さらに、相手の得点圏内でパスを通したくない場面で、倉橋香衣がディフェンスでプレッシャーをかけると、相手のパスが乱れて難を逃れる。その後も池透暢と橋本勝也が連続トライを重ねるなど、7点差まで広げる。“強豪”米国を相手に最後まで攻め続けた日本が、史上初“祈願の金メダル”を獲得した。試合結果は、日本48−41米国。