ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、EU(ヨーロッパ連合)の執行機関のトップ、フォンデアライエン委員長は内閣にあたるヨーロッパ委員会の体制案を発表した。ヨーロッパ域内での防衛産業の生産能力の強化に向けて防衛宇宙担当のポストを新たに設置し、安全保障面を重視していることを強調した。防衛政策の強化、女性は少なめ、極右寄りの人事。これが17日、ヨーロッパ委員会・フォンデアライエン委員長が発表したこの先5年のヨーロッパ委員候補のメンバーの特徴。ヨーロッパ委員会は通常27人で構成されそれぞれが閣僚のように分野を担当する。ヨーロッパ委員会だけが新たなEU法案を策定、提案し順守されているか監視し違反している国や企業を提訴することができる。また、EUの予算も執行する。ウクライナでの戦争厳しい経済見通しの中フォンデアライエン委員長は危機管理者として新しいヨーロッパ委員とともに解決策を見つけなければならない。1つの例は防衛宇宙分野担当のポストの新設で、域内の防衛産業のネットワーク化を図る。ヨーロッパ議会が新しい委員会を承認する前に各候補は議会で厳しい聴聞を受け適正が審査される。