トランプ大統領が赤沢大臣との2度目の直接交渉に臨むなどようやくこぎつけた日本との合意の背景には政権の焦りと譲歩も垣間見える内容となった。成果を強調したトランプ氏だが関税合意は日本で5カ国目で大幅な引き下げは焦りや譲歩の裏返しとの見方もある。アメリカブルームバーグは「ポジティブなサプライズだ」と見出しを打った上で「政治的な不確実性に見舞われている日本にとって今回の合意は歓迎すべき朗報だと市場関係者が受け止めている」と伝えている。またCNBCは15%関税で日本側が安心したのはこれまで高関税を示されていたからとし最初の関税率が意思決定に影響するアンカリング効果があったと分析している。トランプ政権としては日本との合意を踏まえて今後EU・中国といった巨額の貿易赤字国に焦点を当てる方針。