デンマーク自治領グリーンランドで行われた大規模な抗議デモには、自治政府のニールセン首相も参加していた。掲げられたプラカードには「グリーンランドは売り物ではない」「アメリカを追い出せ」と書かれている。自らを「関税の王様」と称するトランプ大統領は、アメリカによる領有に反対する国々に圧力をかけ始めた。17日にグリーンランドへ軍を派遣したデンマークなどヨーロッパ8カ国からの全ての輸入品に、来月1日から10%の関税を課すと表明した。さらに6月からは25%に引き上げ、グリーンランドの買収合意が成立するまで続けるとしている。国家を形成する領土の割譲を求め、友好国に「関税をかける」と脅すトランプ大統領に、イギリスのスターマー首相は「NATO同盟国の集団安全保障を追求する同盟国に関税を課すことは完全に誤りだ」と声明文を発表した。フランスのマクロン大統領は「関税による脅しは受け入れられない。現実のものとなった場合、ヨーロッパは団結して対応する」とSNSに投稿した。対象の8カ国は「欧米の関係を損ない危険な悪循環を招く恐れがある」と反発する共同声明を発表した。EUに加盟する27カ国の大使は、18日に緊急会合を開き対応を検討するという。
