江戸時代から梅の名所として親しまれてきた亀戸。有名な絵師が住んでいたことで知られ、多くの風景画にも描かれた。訪れたのは、創業220年のくず餅の老舗。白くて一見寒天のような見た目をしている。これが江戸時代に食べられていたくず餅だという。もっちりとした歯ごたえで、味わいはさっぱり。和菓子では珍しい発酵食品で、すぎやヒノキの樽で小麦粉のでんぷん質を450日間自然熟成させている。発酵を活かして、くず餅のドリンクも提供している。原料を発酵させる樽から、新種の乳酸菌が発見され、その乳酸菌をたくさんとれるようにと作った飲み物。社長の神山さんは、九代目として創業家一族ではなく一般社員から3年前に就任した。