江戸時代後期、風景画の浮世絵師として大人気だった歌川広重の代表作が、江戸から京都を結ぶ東海道沿いにつくられた53の宿場の様子を描いた「東海道五十三次」。当時、風景画の第一人者として人気だった葛飾北斎のデフォルメされた画風に比べて広重の風景画は実写に基づく作品が多く、当時の人たちは旅のガイドブックとして使っていたとも言われている。「東海道五十三次」が完成して今年は400年というメモリアルな年。実際に描かれている同じ場所を探すべく、東海道五十三次の旅に出発する。大名行列が印象的な絵だが、現在は多くの車が往来する東京・日本橋。今でも残る日本を代表する橋を出発点にした。約400年前は日本橋で魚の売買がされていた。