空飛ぶクルマは、ドローンなどの技術を応用し、ヒトやモノを乗せて電動で飛行できる機体で、次世代の移動手段として、大阪関西万博では、来場者を乗せて飛ぶ、日本初の商用運航を目指していた。関係者によると、商用運航を検討していた日本航空、ANAホールディングスの2つの陣営は、機体の安全性の証明を得るための国内外の手続きに時間がかかっているなどとして、来場者を乗せないデモ飛行のみ行う方向で調整を進めていることが分かった。空飛ぶクルマを巡っては、大手商社の丸紅と、ベンチャー企業のSkyDriveもそれぞれ商用運航を検討していたが、すでにデモ飛行とすることを明らかにしている。これにより、4つの陣営すべてで、商用での運航は見送られる形で、近く開かれる関係者による会議で報告される見通し。