16年前に日本航空は2兆3千億円の負債を抱えて倒産し、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が無報酬で会長に就任した。稲盛氏は、京セラから側近たちを呼び寄せた。幹部との面談では、幹部に染み付いた社員への現場不信や部門同士の責任の押し付け合い、社員の幹部に対する不信感が見えてきた。さらに黒字にしてはならない、会社より自部門優先といった奇妙な文化があることがわかった。JAL社員の意識を変えるため、側近の大田氏は意識改革推進準備室の立ち上げを働きかけた。初対面同士の5人の社員が集められ、幹部が稲盛氏の考え方を理解して実行できるようにするためのカリキュラム作りに取り掛かった。
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