米国大統領選挙に向け、民主党のハリス副大統領は自身の副大統領候補に指名したミネソタ州知事のティム・ウォルズ氏と初めて集会を行う。米国・フィラデルフィア州で行われる集会には通常よりも多くのメディアが集まっていて、注目度の高さが見て取れる。民主党の大統領候補を選ぶオンライン投票で99%の支持を得たハリス氏は6日、ウォルズ氏の副大統領候補への起用を発表し、「中流家庭のために戦うという信念が深い」などと強調した。米国メディアは、ウォルズ氏選出の理由について、ハリス氏との相性の良さに加え、中間層を支援する政策を進めた州知事としての実績をあげている。また、庶民的な人柄や陸軍の州兵、高校教師などの経歴が労働者層の支持につながる期待感もあると分析している。ただ、ミネソタ州は激戦州ではないことから、「大統領選の勝利に決定的な影響を与える可能性は低い」との指摘も出ている。ハリス氏は今週、ウォルズ氏とともに激戦州を回る予定で、一気に支持を固めていきたい考え。