- 出演者
- 池上彰 宇賀なつみ 高畑淳子 伊集院光 カズレーザー 都築拓紀(四千頭身) 山之内すず
今年6月の平均気温は統計開始以降過去最高。東京でも真夏日13日と統計開始以降最多。雨柱が現れるなどの異常気象も。こうした異常気象は世界各地で続いているということで、今回はその原因を解説。
約150年前に比べ、地球の平均気温は年々上昇。世界全体では年平均0.77℃、日本でも1.4℃の気温上昇。この地球温暖化の原因は二酸化炭素の増加。太陽からの熱は本来宇宙に逃げていくが、CO2の増加で地球が「温室効果ガス」に覆われ熱が逃げていかない。
いま問題になっている地球温暖化。発端は18世紀なかばの産業革命。蒸気機関を用いた機械生産が始まり、大量の二酸化炭素が出るようになった。世界的に問題になり始めたのは80年代ごろ。後に対策にまつわる国際的な取り組みが決められたが、それでもCO2排出量が増え続けた主な要因は途上国。アメリカが「CO2削減は経済に悪影響」などと非協力的だったことなどの要因も。2015年にはパリ協定が結ばれ、全世界が協力して取り組んでいく問題として定義されたが、米トランプ大統領は「気候変動なんて作り話」など主張して離脱を表明。
日本が推し進めている地球温暖化対策「カーボンニュートラル」。直訳で炭素中立、温室効果ガスの排出量を吸収量を相殺してバランスが取れる状態に持っていくこと。日本政府の目標は2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすること。CO2削減や森林保護などの取り組みを進めている。JCM(二国間クレジット制度)とは、CO2削減の技術をパートナー国に伝え、その削減分の一部を日本の削減量に換算すること。現在30か国と協定締結。
地球温暖化によるメリットを紹介。農業地域が北に広がること、北極圏の航路が容易になったことのほか、最も大きいのは太陽光発電の発電量が増えたこと。CO2削減にも直結するが、気温が高すぎると発電効率が落ちる。
政府は今年7月~9月までの電気・ガス料金への支援を発表。今年6月からは職場での熱中症対策が義務に。違反すれば拘禁または罰金も。
来週日曜投開票の参院選。参議院議員の任期は6年、半分ずつ3年毎に選び直される。立候補できるのは30歳以上。参院選は選挙区と比例代表の2制度で実施。定数は248。
議員の任期は6年、解散はなく半分ずつ3年毎に選び直される参議院。任期が衆院より長く、一部の議員を残すことで引き継ぎがスムーズにできるようにするため。衆参同時選挙となった場合に備えて、という側面も。被選挙権が30歳からなのは、「一般大衆から成る衆議院の議論に“参”加(チェック)する」という意味合いから。
- キーワード
- 参議院
衆議院・参議院の選挙制度について解説。選挙区は地元の代表者を選ぶもので、衆参でブロックが異なる。比例代表は衆参ともに政党を選ぶものだが、参院は全国区で行われる。全国から広く選ぶことで様々な業界の専門家を議会に送るのが目的。有名人やタレント候補が多いのは、政党の支持を伸ばして無名候補の得票も伸ばすため。
来週日曜投開票の参院選について解説。選挙ポスターの掲示板には候補者欄ごとに番号が振られている。数字自体に意味はないため、番号はくじ引きで割り当てられるなど各自治体が独自に判断。ポスター貼りは候補者陣営のスタッフやボランティアが担当。剥がれているのを貼り直す行為も含めた「イタズラ」は公選法違反になる可能性。投票用紙に並ぶ順番、選挙公報に記載される順番などもくじ引き。得票数が同数で当落が争われた場合、「くじ引きをする順番を決めるくじ引き」から行われる。
- キーワード
- 参議院議員選挙
来週日曜投開票の参院選について解説。街頭演説で有名政治家が応援に来ることも。来るか来ないかの基準は、その当選が危ぶまれている状況かどうか。悠々と当選しそうなところ、応援しても無理そうなところには来ないとされる。
- キーワード
- 参議院議員選挙
来週日曜投開票の参院選について解説。選挙で使える公費は限定的であり、ボランティアで報酬をもらえるのはごく一部のみ。事務所の賃料、光熱費、電話代などは候補者の自己負担。
- キーワード
- 参議院議員選挙
来週日曜投開票の参院選について解説。期日前投票と不在者投票は既にスタート。投票日前に自分の選挙区で投票するのが「期日前投票」。自分の選挙区で投票できない人が利用するのが「不在者投票」。
来週日曜投開票の参院選について解説。SNSの広がりにより、「フェイクニュースの拡散」「誰が言っているのか分かりづらい」などの課題も。SNS各社はヘイト投稿などの削除または警告表示機能などの対策を導入しているが、追いついていないのが現状。複数の情報を見て冷静に判断することが大切。
- キーワード
- 参議院議員選挙
来週日曜投開票の参院選について解説。いま問題になっている「2馬力選挙」とは、当選の意思がない人が立候補して別の候補を応援すること。通常の2倍の選挙運動が可能に。公選法では違反していないが、有権者が正しい判断をできなくなるなどの問題も。与野党7党は、候補者が自らの当選のため努力する「宣誓書」の提出を求めるとの声明を発表している。