日本製鉄によるUSスチールの買収を審査しているCFIUS対米外国投資委員会が日鉄が求めていた審査の再申請を承認したとロイター通信が伝えた。日本製鉄によるUSスチールの買収をめぐってはUSW(全米鉄鋼労働組合)が反対を表明し、民主共和両党の大統領候補も阻止の姿勢を示している。CFIUS(対米外国投資委員会)が日鉄が求めていた審査の再申請を承認したことで米国政府による買収禁止は当面回避できる。一方、USスチールのブリットCEOは17日、デトロイトで開かれた会合で、日鉄によるUSスチールの買収実現に自信を表明した。ブリットCEOはまた、「日鉄による買収が従業員や顧客を含め全利害関係者にとって最良の取引であると確信している」と述べた。