米国・バイデン大統領は、共和党・トランプ前大統領が大統領選挙で勝利したことを受け、国民に向けて演説し、「トランプ次期大統領に電話で勝利を祝福する共に、政権全体を挙げて協力し、平和的かつ秩序ある政権移行を指示すると約束した」と述べた。バイデン大統領は「われわれは国が下した選択を受け入れる」と述べた上で、国民に対し「互いを敵としてではなく、同じ米国人として冷静になることを望む」と呼び掛けた。米国では次期大統領のもとで、政権移行チームが立ち上がり、来年1月20日の大統領就任式に向けて、閣僚などの人事や政策の調整などが行われる見通し。大統領選と同時に行われた連邦議会の選挙では、現在も集計作業が進められ、日本時間午前4時時点で下院は共和党210議席確保し、194議席の民主党をリード。上院ではすでに共和党が4年ぶりに多数派を奪還。共和党は大統領と上下両院の多数派を独占する「トリプルレッド」となる可能性も見えてきている。