トランプ氏は忠誠心や対中強硬派を重視し、ウクライナについては戦闘終結を目指す方針となっている。さらに、焦点となるのは非主流派の重用となるが、民主党からは不適格と懸念する声が聞かれる。司法長官に疑惑を抱えるマット・ゲーツ下院議員が起用されるだけでなく、国防長官はFOXニュース司会者で陸軍での経験を持つピート・ヘグセス氏で軍の内部での多様性を否定する発言を行うとともに、国際法をめぐり敵は無視し我々は従っていると批判してきた。国家情報長官は民主党からトランプ派となったトゥルシー・ギャバード元下院議員が起用されるが、情報委員会の経験などがないことやロシアの主張を肯定する側面がみられる様子が見られる。この人事を受けて民主党内からは国ではなくトランプ氏に仕える組織へ変える役割を担っているのではないかとの懸念がある。