地域を支える存在の民生委員について。石川県珠洲市の瀬戸裕喜子さんは、生まれ育った珠洲市で20年、民生委員を務めている。瀬戸さんは週に1回程度、能登半島地震の被災者が暮らす仮設住宅を訪れ、相談などに応じている。各家庭を訪問し、抱えている問題を把握したり福祉サービスなどの情報を提供したりと、地域の住民と自治体のパイプ役を担う民生委員。災害が起きた際には、コミュニティーの再構築を働きかける重要な役割も期待されている。震災では瀬戸さんの自宅も全壊したが、直後から高齢者の安否確認をするなど民生委員としての活動を続けている。