真冬になってもクマの出没が相次いでいる。きょう、宮城県の住宅周辺でクマのものとみられる足跡が見つかった。カナダではクマを人の生活圏へ寄せつけない、ある仕組みが成果を上げている。その現場を取材した。バンクーバー郊外の街、ポートムーディではクマによる被害が相次いでいた。 クマを人の生活圏に寄せつけない対策を行った自治体を、州が「ベア・スマート・コミュニティー」と認定する。対策を進めるための条例制定や教育プログラムの実施など、条件が課されている。ポートムーディでは様々な取り組みを行ってきた。最も力を入れたのは、家庭ゴミにクマを寄せつけないこと。市は“厳重なロック”がかけられるゴミ箱を全世帯に支給。ゴミ箱を見えないように覆う対策も求めている。クマの餌となる果樹への対策も進めた。14の植物を新たに植えないよう呼びかけている。課題はこうした対策を全ての住民に浸透させること。そこで効果を発揮したのが「ベア・スマート・コミュニティー」。住民と行政の協力関係も生まれた。市ではクマによる被害が減少。認定を受けたことが今では市と住民にとって誇りになっているという。ポートムーディ市・ベトルズ環境部長が「大切なのはクマと共存するために努力することだ」などとコメントした。日本では集落の高齢化や過疎化が進んで人手が足りないという実態もある。
