ことしの夏は本当に暑かった。気象庁の統計でも去年と並んで最も暑い夏となった。東京・新橋では「子どもが熱中症になった」などの声。最新の週間予報、東京の最高気温は金曜日と土曜日は34度などと30度を超える日が大半となっている。さらに気象庁はおととい高温に関する早期天候情報を発表した。関東を含むこちらの赤の地域では8日から16日にかけての期間、気温が平年よりかなり高くなるおそれがある。こうした中、専門家が注意を呼びかけているのが「残暑バテ」。済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師によると、食欲が低下、お通じの調子が悪い、夜間の寝つきが悪い、疲れが取れないなどの症状が起きる可能性があるという。そのうえで谷口医師は数か月以上、熱中症への警戒が呼びかけられる中、暑さへの対策によって逆に体調を崩しやすくなってしまうことがあると指摘する。冷たいものを取りすぎると胃腸の消化酵素の働きが低下しエアコンのきいた場所に長時間いると自律神経がうまく働かなくなる。暑さが続くとはいえ9月に入り気候も徐々に変わりつつある。それに合わせた対策が必要で、谷口医師に聞いた残暑バテ対策のポイントをまとめると、冷たい物を多くとるのは少し控える、朝晩の涼しい時間帯はエアコンを止めて外の風を入れたり散歩したりして体を慣れさせていく、また自律神経を活発にするには38度くらいのお湯の湯船に10分から20分ぐらいを目安に入るといいという。