今年の夏は、この120年あまりで最も暑くなったことが分かった。気象庁が発表した今年6月から8月までの「夏の天候」によると、全国の夏の平均気温は平均と比べて1.76℃高く、昨年と並んで、1898年の統計開始以降、最も高くなった。太平洋高気圧の張り出しが強かったことや、偏西風が日本の北側に蛇行して暖かい空気に覆われやすくなったことなどから、危険な暑さの日が続いた。また、降水量は東日本の太平洋側で、統計開始以降、8月として最も多くなった。「台風10号」が西日本から東海道沖にゆっくりと進んだ影響で大荒れとなった所があったほか、各地で線状降水帯が発生したことで記録的な大雨となった。