来月1日から職場での熱中症対策が義務付けられる。都内の計測機器メーカーでは暑さ指数計の注文が殺到し、売上が前年同期比1.4倍になっているという。今回の義務化の対象は暑さ指数や気温が高い環境で連続1時間以上の実施が見込まれる作業など。連絡体制の整備や重症化を防ぐ手順を定めることなどが求められ、対策を怠った場合は罰則も科せられる。背景には職場での熱中症が増加傾向にあり、去年は1195人と10年間で最多になっていることがある。千葉市中央区の工場では今年から熱中症リスクを検知できるスマートウォッチを本格導入。熱中症リスクが検知されるとアラートが鳴り、離れた場所にいる管理者にも通知が届くという。また暑さ対策が難しい職場では水を循環させて体を冷やす冷却ウェアの導入が進んでいる。