巨大地震に伴う津波の発生を想定した訓練がきょう茨城・水戸市で行われた。訓練は地震による津波が市内を流れる川を逆流してきたという想定で始まった。防災行政無線で避難指示の発表が伝えられると市と災害時協定を結んでいるタクシー会社の乗務員が地域の民生委員と協力しながら支援が必要な高齢者などを優先して避難させていた。消防が地域を回って住民に迅速な避難を呼びかけたり、ドローンを飛ばして沿岸地域の被害状況を確認したりしていた。水戸市は南海トラフで巨大地震が起きた場合、高さ3メートル以上の津波が押し寄せるおそれがあるとして、防災対策推進地域に指定されている。水戸市防災危機管理課・鬼澤英一課長は「水戸市は海に面していないが、津波が那珂川を遡上して襲ってくる。“地震が起きたら津波が起こる”すぐに避難することを改めて認識してもらいたい」と語った。