日本海や太平洋に生息し、日本で最も漁獲されているイカの「スルメイカ」。水産庁は、日本近海の資源量が大幅に減少していることから、来年度の漁獲枠を今年度の7万9200トンより7割以上減らした1万9200トンとし、国が漁獲枠を設けるようになった1998年度以降で最も少なくなった。漁獲枠を抑えることで資源の回復につなげるねらいで、水産庁は来年2月に専門家による会議を開き、正式に決めることにしている。スルメイカの去年の漁獲量はピーク時の3%まで減っていて、漁業関係者の危機感は強いものがある。この先も庶民の味であり続けるために、有効な対策が求められる。